歌劇「どろぼうかささぎ」序曲(ロッシーニ作曲)
S木教諭が3年ローンで買った「○レグロ1」にセットされている楽譜を使用した。
・・・大変間違いが多く、全パートに加筆・修正を加えた。
そして、全パート移調し、「原調」でセッションは進められた。
この曲は、スネアドラムがソロ的に活躍する。来るところまでまで来たという感じである。
1度入れてみたが、どうも納得行かない。遅れて聞こえる。
もう一度、チューニングを高くしてレコーディングする。
S村プロデューサーからも許しをやっと得ることが出来た曲である。
このアレンジのトランペットパートは、弦楽器のパートも演奏する場面がある。
トランペットパートだけプレイバックしてみると、「○ムとジェリー」の「ド○ーピー」で出てくる「メキシカン」な感じのBGMに似て聞こえる。
歌劇「運命の力」序曲(ヴェルディ作曲)
この曲も「アレ○ロ1」の楽譜を使用し、修正後に原調で録音された。
名曲であるだけに、原曲のイメージを大事に進められたが、途中にある「クラリネット」→「オーボエ」→「フルート」のソロは、「クラリネット」→「クラリネット(バーチャルオーボエ)」→「アルトリコーダー(バーチャルフルート)」ということになった。
特に「バーチャルフルート」では、dim.が難しい。
S村教諭は、効果を出すためマイクの近くでリコーダーを演奏し始め、演奏しながら歩いて後ろに下がっていくアイデアで、なんなくこなしてしまった。
歌劇「サムソンとデリラ」よりバッカナール(サン=サーンス作曲)
学校祭の一般公開日。二人とも暇だったので、音楽室にこもりっきりでレコーディングした。
ティンパニーのパートが難しい。
「竹製のマレットを使うといいんだよね」と過去にアドバイスされたことを生かし、レコーディングのためにマレットを買った。
「竹風」と書かれたマレットである。「竹風」でも、その他のマレットに比べよい感じと思われた。
でも、最後のリズムがなかなか速いテンポで持続できなく、結局「ピッチコントロール」を出来るだけ下げ、テンポを落としてなんとか終了した。
カスタネットは、S木教諭が見学旅行引率時、新京極で購入した「カエル型」の楽器である。
スラヴ行進曲(チャイコフスキー作曲)
わざわざ、レコーディングのために「深川」から楽譜を送ってもらい、録音された。
ロシアの雰囲気を出すため、金管や打楽器はとくに思いっきり演奏されている。
調も吹奏楽でよく使われる調で、一気に完了してしまった。
交響曲第5番作品47より終楽章(ショスタコーヴィッチ作曲)
モシーナ結成時からこの楽譜が商工にあり、セッションするかどうかずっと「二の足を踏んでいた」曲である。
中間部においてモシーナのレベルが対応できるかどうかが、問題点の一つであった。
しかし、ここまで来たらやるしかないということで、コンクール直前にもかかわらず開始された。
一度、「テンポ早いバージョン」で始めたが、録音機材の不良により、もう一度最初から入れ直した思いでもある。
印象的なのは、「ホルン」パートと「コントラバスクラリネット」パートである。
「コントラバスクラリネット」は、楽器がないため、一度オクターブ上でバスクラリネットにより演奏の後、ピッチを変化させてオクターブ下のパートを製作した。
迫力ある重低音である。
「ホルンパート」は、早い部分のテンションもさることながら、中間部への雰囲気の移り変わりに苦労されたようであるが、朗々としたソロが楽しめる。
クライマックスのバスドラムとシンバルは、納得のいくまで何回もテイクを重ねた。
交響詩「ローマの松」(レスピーギ作曲)
「ローマの祭」は抜粋版であったが、北海道ディレクターズバンドの演奏会で全曲版が取り上げられることから、モシーナも当然全曲版にチャレンジした。
3楽章の「クラリネットソロ」も絶品であるが、冒頭の「ピアノソロ」も「モシーナ」の精神に従い、「右手」「左手」別々にセッションされている。
4楽章の金管(バンダ)に出てくる5連譜は、他でなかなか聞けない正確さがある。
ラストの打楽器(ドラ)も印象的である。